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勤怠管理が進化する方向 前編

勤怠管理が進化する方向

現状の勤怠管理の問題点

最近、モフィリアにもっとも多く寄せられるのが、既存の製品パッケージ、受諾開発による特定企業向けのシステムを問わず、「勤怠管理に生体認証を導入したい」という問い合わせです。

勤怠管理と言うと、ICカードで運用したり、昔ながらのタイムカードで運用していたり、場合によっては手書きで運用している企業、団体もまだ多いと思います。
そのような運用方法で問題となってくるのは、ICカードやタイムカードの代理打刻や、データの改ざんなどによって不正な勤怠データとなることです。
特にアルバイトやパートなどの時間給制を適用した従業員を採用している企業では、このような不正運用は避けたいところです。
また、有期雇用などで、従業員が入れ替わるたびにICカードを発行するというのもあまり効率的ではありません。 カードの紛失も大きな問題で、たとえば従業員数1万人の企業では毎月数件の紛失が発生しているそうで、そのたびにカードの再発行だけでなく、紛失カードの無効化などの手間が発生しています。

そういった問題を避けて効率性を上げるためには、勤怠管理に生体認証を導入するのがもっとも有効な手段と言えます。
生体情報は当然貸し借りはできませんので、基本的には従業員が本人の情報を使うことしかできません。 これによって、代理打刻や紛失、それに伴うセキュリティ上の問題が一掃されます。
現在、モフィリアに寄せられるお問い合わせの殆どは、こういった問題を解決したいという要望から来ています。

勤怠管理に適した生体認証は

勤怠管理に生体認証を導入しようとする時に候補となる認証方式は、指紋、静脈、顔、虹彩の4通りにほぼ絞られますが、対応機器、必要となる認証機器、認証精度、処理速度などを鑑みると、指紋と静脈に限られるのではないでしょうか。

ただ、勤怠管理に指紋認証を使う際に問題となるのが、飲食店などでよくあることですが、従業員が少しでも湿った指を使うと、まったく認証が通らない点です。 モフィリアの静脈認証機器も標準品では防水加工を施していないので (オプションで対応可能です)、手指の水分を拭き取ってからの認証を推奨していますが、少々濡れていても認証処理という点ではあまり問題が出ることはありません。

もう一つ問題になるのが指紋認証に使う指紋を偽造しやすいという点です。 長い歴史を持つ指紋認証も一部では依然進化し続けているので、偽造を防ぐ仕組みを取り入れた認証方式も登場し始めています。
ただ、旧来の指紋認証技術の場合、他国では偽造指紋を安価に作成する業者やキットなども存在するそうで、海外で公務員が架空の残業代を不正に受領したという事件を始め、偽造指紋にまつわるニュースというのは時々目にします。
生体認証の導入によって代理打刻を一掃したはずが、導入前と変わらないという状況になりかねません。

静脈認証は指紋認証と比較して認証機器が高価であるという欠点はありますが、勤怠管理で使用する場合、コンピュータのログオンやシングルサインオンと異なり、複数人、場合によっては大人数で1台の機器を共有するという使い方が一般的なので、機器の導入費用はあまり大きな問題にはならないかも知れません。
ただし、最終的にどの認証方式を選ぶかはあくまでもお客様次第です。 各認証方式のメリット、デメリットに加え、必要なセキュリティレベルと導入コストなども加味すると、一概に特定の方式だけが適しているとは言い切れません。

生体認証の活用方法

生体認証を活用した勤怠管理のシステムを開発、あるいは組み込む場合、決めなければならないことは大まかに次の通りです:
・生体情報データの保管場所
・認証精度
・認証方式
・認証を行う場所
・認証機器を接続するコンピュータ
・認証機器の種類 (コンピュータとの接続方式)

個々の要件に関する詳しい内容は、後編でご紹介したいと思います。


本記事の著者

山田 知宏
株式会社モフィリア
シニアセールスマネージャー
マーケティング担当部長
2017年11月15日
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