12月6日、弊社は創立15周年を迎えることができました。
これもひとえに、関係各位の厳しくも温かいご指導とご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
日々、新たな出会いやお問い合わせ、リクエストをいただき、時の流れの早さを感じております。
おかげさまで、この15年間「閑古鳥が鳴く」ことはほとんどありませんでした。
――否、コロナ禍の際には、一時期、全世界とのコミュニケーションが分断されました。しかしその間、内部では危機的状況に合わせた体制の見直しに全力を注ぎ、むしろ日々の業務は多忙を極めておりました。
最近の状況をまとめますと、一昨年来の部品不足は依然として解消には至らず、サプライチェーンやキャッシュフローマネジメントの面では厳しさが続いております。
一方で、ポジティブな兆しも着実に増えてきております。
1)大型案件のリピートオーダー
6~7年前にPCログイン用途で導入くださったお客様より、改めて継続採用のご依頼をいただきました。
(もっとも、そのための部品調達は前述のとおり容易ではありませんが……。)
2)新興国からの関心の高まり
従来より中東地域では医療・金融分野を中心に納入実績がありますが、この度、
① 中東における別業種からの新たな関心
② 別のアジア地域でのヘルスケアおよび金融領域での関心
が寄せられ、先方とともに現実味のある進出戦略を検討している状況です。
3)先進国での静脈認証への再注目
先進国では指紋・顔認証が広く普及していることに加え、現地で静脈認証を主力とする企業がほとんどいないため、政府レベルでも採用が進まない状況が続いておりました。
しかし、近年のディープフェイクの急速な進化を背景に、“体表に出ないため偽造が極めて難しい”静脈認証への関心が、先進国でも高まりつつあります。
4)各種展示会での「百聞は一見にしかず」効果
ホームページの新着情報でもご案内したとおり、
11月:MILIPOL(フランス・パリ)
12月:Meet New Solution(東京)
2026年1月:CES(アメリカ・ラスベガス)
と、弊社製品や認証デモ、新規開発中サンプルをご覧いただける機会が続きます。
各イベントでの来場者の反応を丁寧に分析し、次のアクションプランに活かしてまいります。
今年も一年、本当にありがとうございました。
今後も、次の創立20周年に向けて全力で取り組む所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
天貝佐登史 拝


